病院や診療所での勤務で高収入を得る為には公立病院にて何十年も働く必要がある。特に平均年収が500万円台の看護師は夜勤も多く、人間関係のストレスが原因で体調を崩す人も多いようだ。そのような中、医療分野よりも介護分野に転職する人が、高収入を得られ、勤務時間の調整等も行い易い事から人気が高まっている。
病院勤務での経験が長い人ほど、介護分野における看護師の役割について難しく考えるように思える。しかし、実際は、介護分野の方が利用者や介護者の悩みや不安に寄り添い、看護師の能力を発揮できる場所と感じている人もいる。また、医師の指示のもと、迅速に医療的な処置が施せるのも看護師の強みであり、多くの介護現場でリーダー的な役割を担う事ができる。中でも、訪問看護ステーションは地域に密着している為、利用者と継続的な関りを持つことができるのだ。そして、介護報酬の単価においても他の職種よりも高く、様々な加算が設けられているのも看護師の役割の重要性を示しており、今後も期待されている職業といえる。
職場によっては、訪問件数に応じて給与に加算する形式をとっている為、仕事の頑張りが高収入として反映される。特に富裕層向けの有料老人ホームは自費によるサービス単価が高いので、より高度な対人技術を持つ看護師には魅力的な職場だ。医療分野と介護分野において看護師の仕事の内容に大きな違いはないのだが、対人援助に関する経験が豊富な人ほど、円滑に仕事を行う事ができるだろう。